実験6/物理学実験
想い出の名古屋工業大学

こひつじの家



 名古屋工業大学(名工大)に勤務していたときに授業を担当した「物理学実験」でおこなわれていた,実験6「表面張力」の参考資料です。
 【注】実験内容等が変わっている可能性がありますので,あくまでも参考程度に見てください。
最終更新:2007-10-11


注意
 鏡尺の目盛の単位は,mm ではなくて cm だよ。

注意
 円環の厚さ w は,外径と内径の差から求めるのではなく,ノギスによって直接測定する。円環の厚さは外径と内径の差から求めることもできるが,外径を測定する時には円環を押し縮め,内径を測定する時には円環を押し広げてしまう危険性があるので,このような方法をとっている。
 円環の厚さの測定は,外側用ジョウの先端付近(測定面が尖っているところ)で行う必要がある。

注意
 床の塗装はエタノールに溶けるので,エタノールを床にこぼさないように。

注意
 国際単位系では,密度は 1 m3 あたりの質量 kg/m3 で表す。テキスト249ページの付表「水の密度」において,単位が 103 kg/m3 であることを見逃さないように。


ヒント-1
 バネ定数はグラフの直線上にとった 2 点から求めるが,この 2 点は直線上のできるだけ離れたところにとる。

ヒント-2
 表面張力を式(2)によって求めるとき,第 1 項と第 2 項の値をそれぞれノートに記録する。第 1 項は表面張力液柱の重さで,第 2 項は液柱の重さであるが,この実験の場合,第 2 項は第 1 項に比べて桁ちがいに小さくなることを確認する。


やってみよう
 シャーレと円環をエタノールと水で洗浄してから,試料として水を用いた実験を再現する。そして円環が十分に下がった状態(図 5 右側)から,つまみ A を若干右に回して円環を少しだけ上げておく。
(1) この状態で水面に指を触れてみるとどうなるか。
(2) 跳ね上がってしまった円環を手で持って静かに下げ,水面に着けたところで手を離す。はたして円環は水面に着いた状態を保てるだろうか。
(3) このことから何がいえるか。


考えてみよう
 バネ定数を求めるときに「グラフ上の 2 点はできるだけ離れたところにとる」理由は何か。
 ⇒ヒント

参考
 液柱の高さ h の測定値は,たいていの場合ばらつきは大きく,有効数字は 1〜2 桁しかなくて誤差(相対誤差)が大きい。しかし式(2)をみると,h は第 1 項に比べて桁ちがいに小さい第 2 項だけに含まれていることがわかる。その結果,得られた表面張力に対して h の誤差が与えている影響は思ったよりも小さい。
 この実験のように実験式の中に加減算が含まれているときは,各項の誤差(絶対誤差)の大きさを考慮する必要がある。

記:2007-10-14