実験レポート/物理学実験
想い出の名古屋工業大学

こひつじの家



 名古屋工業大学(名工大)に勤務していたときに授業を担当した「物理学実験」の参考資料です。
 【注】実験内容等が変わっている可能性がありますので,あくまでも参考程度に見てください。
最終更新:2007-10-11


他人に見せるために書く
 ノートが自分が見るために書くのに対してレポートは他人に見せるために書く。
依頼人の要求を満たすように作成する。
見やすく,読みやすく作成する。
データや式などの羅列にならないように,しっかりと説明する。
工夫したところや努力したところなど,見てほしいところに力を注いで書く。それに対してテキストに書いてある「原理」や「実験方法」などは簡潔に書けばよい。
レポートは量が多ければよいというものではない。必要なことを簡潔に書くことが大切である。だらだらと書いてあると読み手を煩わすことになる。
ワープロやTEX(テフ)を使用してもよい。ただしノートや他人のレポートなどをコピーしたものはもちろんだめである。

レポート用の項目
 「目的」,「原理」,「結果」などの項目名はテキスト32ページに書いてあるものを使用する。それぞれの実験のところに書いてある項目名(「目的」,「原理」は同じであるが,以下「装置と器具」,「試料」,「測定」など)は実験マニュアルとしてのものであるから,それを用いてはいけない。
項目の見出しは,番号だけではなく,「1. 原理」というように,番号項目名を書く。

式・図・表
 式・図・表には説明が必要。式・図・表それぞれ1から始まる通し番号を付け,本文では番号で引用する。
装置の外観図などは特に重要でない限り不必要。
グラフはノート用とは別に作成する。

数値データ
 出どころの分からない数値データを書いてはいけない。レポートに含まれるデータは次のうちのどれかのはずだ。
測定値
πなどの定数
計算結果(結果だけでな途中経過も書くこと)
 参考⇒データ処理についての書き方
参考値(どこから得たかをしっかり書くこと)

考察
 測定データやデータ処理がしっかりとまとめてあっても,考察がなければ命がないレポートである。考察することによって生きたレポートとなる。
結果までは機械的な作業でできる。考察になって初めてレポート制作者の積極的な考えが入ってくる。
考察はレポートの心臓ともいえる。
レポート依頼人は良い考察を期待している。
参考⇒考察



参考⇒レポートの例

記:2007-10-15