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最終更新:2009-12-12
乗越分岐器
鉄道用語

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乗越分岐器《のりこしぶんぎき》
 run-over type turnout
 レールの上に覆い被さるような形をしたトングレールを用い,基準線から分岐線に分岐するときには,フランジ基準線レールを乗り越えていく分岐器基準線には切れ目がないので,基準線を走行する車両分岐器の影響を全く受けない。ただし分岐線の方へ進んだ場合には車輪も基準線も傷んでしまうので,安全側線を設けたところなど,万が一のことがない限り分岐線の方へ進まないところに設けられる。乗越分岐器ポイント部分を[乗越ポイント],クロッシング部分を[乗越クロッシング]という。
 左側の写真は安全側線(分岐線)側へ開いている乗越分岐器で,この状態が定位である。転轍器標識[定位]表示している。右側の写真では本線(基準線)側へ開いているが,この状態が反位である。転轍器標識[反位]を表示している(関西本線富田浜駅と高山本線長森駅で1999年1月撮影)。
安全側線側へ開いている乗越分岐器  本線側へ開いている乗越分岐器
 参考:脱線ポイント
鉄道−分岐器類用語(JISE1311 2002)131
鉄道技術用語辞典(鉄道総合技術研究所編 丸善 1997-12)561
詳細 鉄道用語辞典(高橋政士編 山海堂 2006-05)384
鉄道用語事典(久保田博著 グランプリ出版 1996-04)235
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